お知らせ

京都信用保証協会中丹支所整備事業及び丹後支所整備事業の公募型プロポーザルの審査結果について

 京都信用保証協会中丹支所整備事業及び丹後支所整備事業(※)をそれぞれ設計・施工一括発注方式(デザイン・ビルド方式)で実施するにあたり、公募型プロポーザルを実施しました。
 書面による一次審査と、提案書に基づくプレゼンテーション及びヒアリングによる二次審査を行った結果、本事業の基本理念および基本方針を実現し、柔軟かつ高度な創造力と技術力、設計・施工能力等を有する事業者として、次の通り優先交渉権者を選定しましたので、お知らせします。
(※)京都府北部地域における「金融と経営の総合支援サービス機関」としての機能・役割促進を図り、また、SDGs推進の一環として、府内産木材、CLT工法を積極的に活用した環境配慮型事務所を構築することを目的とした事業
 
 
【優先交渉権者(中丹支所)】
髙橋勝・田所克庸・中西ひろむ建築設計共同体+西田工業株式会社
代表企業:髙橋勝建築設計事務所一級建築士事務所
構成企業:中西ひろむ建築設計事務所
     西田工業株式会社
選定理由:
 来所者や職員の動線を上手く処理しつつ建物全体をコンパクトにして、環境性能やZEB機能にコストを配分するなど、機能性と経済性がバランス良くまとめられている。屋根や大梁にCLTを使用してフレキシブルな執務空間を実現している。また、寸法規格を揃えて低コスト・短工期を図るなど、合理的な提案となっており、内外の仕上げにも府内産木材の十分な活用が期待できる。全体的にバランスの取れた提案として評価された。
 
 
【優先交渉権者(丹後支所)】
坂根・赤熊・梅鉢・S3A建設設計共同体
代表企業:株式会社 坂根工務店
構成企業:一級建築士事務所 赤熊宏紀建築設計事務所
     一級建築士事務所 梅鉢
     株式会社 エス・キューブ・アソシエイツ
選定理由:
 来所者空間、執務空間、職員空間のゾーニングの構成が明快であり、動線処理に優れている。耐震性・耐火性が要求されるサーバー室・金庫室と府内産木材を使用したCLTを組み合わせて特徴ある空間を創出し、ZEB導入の具体的なシミュレーションを行い、Nearly-ZEBの実現性を検証している。全体として要求水準を良く具体化した提案として評価された。
 
 
【第三者(有識者)評価】
 本事業における公平性、透明性を担保するため、京都府立大学名誉教授・関西国際大学教授 宗田好文氏に評価を依頼し、以下のとおり御意見を頂いております。
 
 今回、外部の第三者として、候補者の選定プロセスを、審査書類一式を点検することと、審査の様子を関係者にヒアリングし、一連の質問を通じて評価しました。その選定過程において、審査方法は適切でした。また、選定のプロセスごとに丁寧な議論とその記録がなされていることが確認できました。その内容は十分詳しく、適切に述べられています。これらのことから、選定結果が適正に行われたことが分かります。公共建築の公募型プロポーザル方式の審査方法に準じたもので、候補者選定は十分に公平です。審査の透明性を担保するために詳しい記録がとられており、審査過程が適正なものであることが確認できます。
 まず、中丹支所で選定された優先交渉権者は、コンパクトさが注目され、機能性と経済性のバランスが優れている点が評価されました。環境性能とCLTだけでなく多様な木材利用が評され、全体的に設計の高い熟度が好まれ、審査委員全員から高い評価でした。妥当な審査結果だと考えます。周辺環境を理解し、収まりのいい建物です。
 次に、丹後支所で選定された優先交渉権者は、平面計画の巧みさに注目が集まりました。信用保証協会の業務をよく理解していると職員の立場から評価されました。構造、構法面の評価も高く、ゼロエネルギー化(ZEB)にも優れていると評価しています。また建築デザインにも好感をもった意見も聞かれました。建物に求められる性能を最もよく実現したプロポーザルとの評価は妥当です。
 以上、今回の審査が適正に行われたと評価いたします。

 

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