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地域密着で中小企業を支援する。その意義に惹かれました。

横澤龍吉 企業支援部 経営支援課長

京都信用保証協会への応募の動機、経緯を教えてください。

就職氷河期時代に感じた存在意義でした。

当時は新卒の有効求人倍率が低水準の「就職氷河期時代」でした。全国的に企業の採用数が絞られている状況下で、京都信用保証協会の存在を知ったのは、大学のキャリアセンターの掲示板です。先輩の就職先として紹介されており、その事業内容を調べるうちに「地域密着で中小企業を支援する社会的意義」に惹かれるようになりました。

大学時代に所属していたのは、法学部の民法債権回収ゼミです。保証協会の業務と密接に関わることを知り、自分の強みを発揮できる場であると感じ、入協を決意しました。

真剣にインタビューに応える横澤さん

現在の仕事内容を教えて下さい。

関係機関とのネットワーク構築から地域発展を目指します。

債権回収や保証審査、経営支援、京都府出向等、さまざまな業務を経験し、現在は、経営支援課長として、経営支援業務全体の管理を行っています。課の職員は、全部で21名です。

部下にとって働きやすい環境づくりも、私の仕事です。仕事を任せるときに背中を押すような役割です。もちろん、トラブルが発生した際には、プレイヤー時代に現場で培った知識や経験をもとに私が責任を持って対応します。

管理職として重要な仕事のひとつが、関係機関とのネットワーク構築です。私もプレイヤー時代は、金融機関をはじめ他の支援機関と連携して中小企業の支援に努めてきました。というのも、約160名の職員で3万社の取引先すべてをカバーすることは現実的に困難だからです。

この課題は、他の機関にも言えることです。商工会議所、商工会、中央会、行政の外郭団体、経営支援団体等も同じ課題を感じています。

だからこそ今、京都では地域を盛り上げる商工団体等とネットワークを形成し、力を合わせて地域の発展を目指しています。

マネジメント部分で大切にしていることを教えて下さい。

できる限り部下の裁量に任せます。

部下に成功体験を得てもらうことです。成功体験を得ることで、中小企業者支援の面白さが感じられると共に、周りへの波及効果も期待できます。1人が楽しく仕事をしていれば、周りの人も同じく楽しい気持ちになりますよね。

基本的にはできる限り部下の裁量に任せ、細かく口出ししないように心がけています。

対話をしながら仕事を進めることをとても大切にしているとのこと

やりがいを感じる時、この仕事をやっていてよかったなと思える瞬間を教えてください。

保守的に見える組織でも、中小企業のために様々なアイデアを創造。

入協9年目、経営支援課に異動した際、当時4名のメンバーで当協会が目指す経営支援のディスカッションを行い「専門家派遣事業『京都バリューアップサポート』」を創設したことです。このとき始めた専門家派遣事業が、13年を迎えて、累計約3,000社、支援回数約10,000回を超え、経営支援の柱のひとつになっていることを嬉しく思います。

また、「情報戦略プロジェクト」を創設し、当協会の認知度を高める活動も行いました。その活動のひとつが、キャッチコピーの見直しです。私が入協した当時のキャッチコピーは「顔の見える保証協会」でした。

全社プロジェクトとして職員からキャッチコピーを募集し、100以上集まった候補から、役員を含めて決めたのが「あなたの企業の一員に」です。今までは、お客さんのところに行く保証協会でしたが、これからはお客さんと一緒に企業を良くしていくという想いが込められています。このようにプロジェクトリーダーとして活動したことも、大きな思い出です。

前例にない企画なども多数立案してきましたが、どの企画についても役員・上司は否定することなく、前向きに捉えて背中を押してくれました。組織イメージは保守的に見えるかもしれませんが、中小企業のために真摯に向き合い遂行していくことについては、積極的な組織です。

私自身も管理職になった今、20代後半から30代の職員に対し、そういった経験を積んでもらいたいと思っています。

働きやすさや福利厚生について教えてください。

プライベートも仕事もしっかり確保できる職場。

管理職は仕事を持ち帰り、ずっと仕事のことを考えていると思われるかもしれませんが、決してそんなことはありません。

私自身、40歳を迎えた1月1日に「仕事だけの人生ではなく、新しい挑戦をしたい」と思い、トレイルランニングを始めました。仕事の前後や休日を活用し、今では月間走行距離400km、累積標高8,000m(週にフルマラソン2本、ハーフマラソン1本、富士山登山1回相当)を走っています。

50歳までに世界最高峰レースUTMBに出場すること、マラソン3時間切りが目標です。有給休暇や夏季休暇が取得しやすく、管理職であっても時間が確保できること、自分の夢を追いかけられる環境がある組織です。

これから京都信用保証協会に入りたい方にメッセージをお願いします。

20年以上働いて、一度も辞めたいと思ったことがない職場です。

私は京都信用保証協会に入協してから20年以上、一度も辞めたいと思ったことがありません。人生を賭けて事業を営む経営者と、金融機関や行政機関等と共に伴走しながら困難を乗り越えていく楽しさがあり、組織や上司のバックアップ環境が整っているからだと思います。

学生のみなさん、ぜひ保証協会のメンバーの一員となり、京都で頑張る中小企業のみなさんを一緒に応援していきましょう。